【心がほどける時間】完璧じゃなくてもいい。陶芸が教えてくれた、心をリセットする方法

結婚してからしばらくの間、私は陶芸を習っていました。

仕事をしながら子育てもしていた頃。
毎日、時間に追われながら走っていたような気がします。

仕事へ行き、家に帰れば家事と育児。
『自分のための時間』なんて、ほとんどありませんでした。

そんな私にとって、週に1回、2時間だけの陶芸の時間は、とても特別なものでした。

■ 頭を空っぽにする「マインドフルネス」の時間

土に触れる。こねる。形を作る。
その時間だけは、仕事のことも、家のことも、すべてを忘れることができました。

ただ、目の前にある土と向き合う。

冷たくて、柔らかい土の感触。
少し力を入れすぎれば形が崩れ、優しすぎても思うようには形にならない。
土の状態を感じながら、自分の手を動かしていく。

不思議なことに、その作業をしている間は頭の中が静かになっていきます。

あれをしないと
これもやらないと

そんな雑念が、少しずつ消えていく。
今思えば、あの時間は私にとってのマインドフルネスのようなものだったのかもしれません。

ただ、『今、この瞬間』に集中する。
それだけで、心が落ち着いていく。。

■ 完璧じゃないからこそ、愛着が湧く

そして、陶芸の一番の魅力は、
この世に二つとして同じものがないものを作れること。

少し歪んだ器。
思っていた形とは違ってしまった作品。

でも、それも含めて世界にひとつだけ。
完璧じゃないからこそ、愛着が湧く。
自分の手で作ったものには、ちゃんと自分の時間が残っています。

仕事と育児を両立しながら、私は7年間、陶芸を続けました。
今思えば、あの頃の私にとって、かけがえのない時間だったと思います。

■ 久しぶりのろくろ。土と対話する心地よさ

その後は仕事中心の生活になり、陶芸から離れてしまいました。
でも、陶芸への興味やまたやりたいという気持ちがなくなったことはありません。

そんな中、先日、本当に久しぶりにろくろで土をこねる機会がありました。

土に触れた瞬間。

ああ、これやった

そんな感覚がよみがえりました。

指先に伝わる土の感触。
ろくろの上で少しずつ形が変わっていく様子。
余計なことを考えず、ただ集中する時間。

陶芸には、心を落ち着かせる力があるように感じます。
手を動かし、土の感触を確かめ、形を作っていく。
頭だけで考えるのではなく、手の感覚を使って何かを生み出す。
土と対話するような時間です。

■ 大人だからこそ「何もしない時間」を

忙しい毎日の中では、どうしても頭の中がずっと動き続けています。
仕事のこと。家族のこと。これからのこと。
気がつけば、休んでいるはずなのに頭の中はフル回転。

だからこそ、
何かに夢中になって、頭の中を空っぽにする時間が必要なのかもしれません。

キャンプに行って自然の中で過ごす時間。
猫と一緒にのんびり過ごす時間。
そして、土に触れる時間。

私にとっては、どれも心をリセットする大切な時間です。
久しぶりに陶芸をして、改めて思いました。

大人になればなるほど、
『何もしない時間』や『無心になれる時間』って大切なんだな。

またいつか。
時間を作って、ゆっくり陶芸を再開したい。
今度は、上手に作ろうではなく、土に触れる時間そのものを楽しんでみたいと思っています。

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