【脳卒中後てんかん】「あの時、知っていれば」を減らすために。私たちが経験から学んだこと

前にも書いた通り、夫は『脳卒中後てんかん(以前はくも膜下出血後症候性てんかんと呼ばれていました)』です。

くも膜下出血を発症したあと、てんかん発作を起こしたり、てんかんを発症したりする人がいます。
もちろん、すべての人に起こるわけではありませんが、脳卒中のタイプ(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)のなかでは、『くも膜下出血』が最もてんかん発作を起こす危険性が高いとされているようです。

夫の場合も、くも膜下出血で倒れたあと、すぐに発作が起きたわけではありませんでした。

開頭クリッピングの手術を受け、その後もさまざまなことがありましたが、しばらくの間は何事もなく生活できていました。もちろん大好きな車も運転していました。

約1年間。
普通に生活し、仕事にも戻り、完全に日常を取り戻していました。

その後、人工骨を入れる手術を受けました。
そのときに初めて、てんかん発作が起きました。

■ 消えない「たられば」の思い

今となっては、何が直接の原因だったのかはわかりません。

人工骨を入れる手術が原因だったのか。
くも膜下出血による脳へのダメージが時間を経て影響したのか。
それとも、いくつもの要因が重なった結果だったのか。

今さら考えても、答えは出ません。
ただ、つい考えてしまうことがあります。

もし、くも膜下出血のあとに頭蓋骨へ膿が溜まらなかったら。
人工骨を入れることにはならなかったかもしれない。

もし、てんかん発作が起きなかったら。
高次脳機能障害を負うこともなかったかもしれない。

そこから先の、何度も繰り返した発作。
入院。
リハビリ。
そして、以前のようには戻らなくなった日常。

もし、あの時……

そんなことを考え始めたら、キリがありません。

■ 過去は変えられないからこそ、伝えたいこと

今さら『たられば』を言っても、過去は変えられない。
だからこそ、これからのことを考えたいと思っています。

てんかん発作は、いつ、どんな状況で起きるのか。
発作を起こしやすくする要因には何があるのか。

薬の飲み忘れ。
睡眠不足。
ストレス。
大量の飲酒。
喫煙。
そして、暑い季節には熱中症。

私たち自身も、何度も発作を経験する中で、後になって知ったことがたくさんありました。

■ 「あの時、知っていれば」を減らすために

もちろん、すべての発作を防げるわけではありません。
どれだけ気をつけていても、防げないこともあります。

それでも。
知っていること。気をつけること。早めに異変に気づくこと。
それによって、避けられるリスクもあるかもしれない。

夫のような思いをする人が、少しでも減ってほしい。
そして、発作によって本人や家族が背負うことになるものを、少しでも軽くできたら。
そんな思いがあります。

これまで私は、自分たちに起きたことを、ただ記録として残してきました。
でも、これからは。
実際に経験してきたからこそ伝えられることも、少しずつ書いていきたいと思っています。

あの時、知っていれば

そう思うことを、ひとつでも減らすために。

夫が経験してきたことが、いつか誰かの役に立つことを願って。
これからも、私自身が学びながら伝えていきたいと思います。

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