【貧乏時代の記憶】窓から野良犬が!?命より「晩ご飯のおかず」を守った貧乏時代

今日は、私が子どもの頃の思い出をひとつ。
※以前に『生きてきた話』でお伝えした、
貧しくも面白おかしな幼少期のお話です。(笑)

今ではほとんど見かけなくなりましたが、
私が幼少期に暮らしていたのは『文化住宅』でした。

「文化住宅って何?」と聞かれることも多いのですが、
昔によくあった集合住宅のような建物です。

お風呂はなく、トイレはぼっとん便所(汲み取り式便所)。
エアコンなんて、もちろんありませんでした。

文化住宅の奥には長屋が並び、
昼間から大人たちがチンチロリン(サイコロを使った賭け事)をしているような、
なんとも個性豊かな人たちが暮らす町でした。

■ 窓から飛び込んできた「招かれざる客」

そんなある年の夏の終わり。
まだ蒸し暑い夏の夕方、家族みんなで晩ご飯を食べていました。

窓は全開。涼しい風を入れるためです。

その瞬間でした。

突然、野良犬が家の中へ飛び込んできたんです。
後から考えると、外に置いてあった洗濯機を足場にして、
窓から入ってきたんだと思います。

一瞬で食卓は大パニック!!

父はとっさにバットを手に取り、野良犬の前へ。
怒鳴り声をあげて威嚇する父の後ろ姿を見ながら、
私たちは恐怖で固まっていました。

……でも、その時の私たち姉弟が真っ先に守ろうとしたもの。
それは、自分たちの命ではありませんでした。

■ 何よりも大切な「晩ご飯のおかず」死守!

テーブルに並んでいた晩ご飯のおかずです(笑)。

**おかずだけは取られたくない!**

そんな一心で、弟と二人、お皿を抱えて必死にかき集めていました。
子どもって、不思議ですよね。
怖いはずなのに、頭の中は晩ご飯のことでいっぱいでした。

幸い、父の気迫?(笑)に圧倒されたのか、野良犬はそのまま逃げていき、
家族は全員無事。

今思い返しても、とっさにバットを構えた父は本当に頼もしかったなと思います。

■ 笑い話になる日が必ず来る

当時はとにかく貧乏で、不便な暮らしだったけれど、
振り返ると笑って話せる思い出ばかり。

あの文化住宅で過ごした日々があったからこそ、どんな環境でも楽しむ力や、
少々のことでは動じないたくましさが身についたのかもしれません。

人生には、その時は大変でも、何十年後には笑い話になる出来事がある。
この思い出も、私にとってそんな大切な一ページです。

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